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「ピクト図解」を法律事務所に活用する

「ピクト図解」を法律事務所に活用する

船井総合研究所の谷口です。本日は書籍の紹介をさせていただきます。 今から11年ほど前、2010年2月19日に、『ビジネスモデルを見える化する ピクト図解』という名前の書籍が出版されました。弁護士の先生からこちらの書籍をご紹介いただきまして、2月中の祝日を活用し、拝読させていただきました。

「ピクト図解」とは、シンボル記号(ピクトグラム)を用いて、ビジネスモデルを見える化する図解の手法です。人や企業との間をサービスやお金のやり取りを表す矢印で結ぶことで、ビジネスにおけるお金やサービスの流れがとても把握しやすくなります。

図解の中では、下記のピクトが登場します。一部を紹介します。

  • ・会社・・・四角
  • ・人・・・人型のマーク
  • ・モノ(商品・サービス)・・・○マーク
  • ・カネ・・・¥マーク
  • ・販売を示す矢印(アウトカムライン)
  • ・支払いを示す矢印(インカムライン)
  • ・時間を示す矢印(タイムライン)

これを、一般的な法律顧問契約に落としこみますと、下記のような図式となるかと思います(Tと記載してあるのは、時間を示す矢印のTimeの略です)。

逆に、弁護士として行ってはいけないことも、ピクト図解で示すことができます。27条や72条の理解は、一般の方ではとても分かりにくい部分もあるかと思いますので、図式化することは大変効果があるかと思います。

企業経営者との法律相談の際の提案書の中に、こうしたピクト図解を盛り込んだり、法律相談中にホワイトボード等に図式化をしたりすることで、ビジネスの全貌が把握しやすくなり、かつ相談者からの信頼を勝ち取りやすくなると思います。

また、ピクト図解中に、契約書、債権回収、プライバシーポリシー、行政への対応など、弁護士ができることを記載することで、依頼者の納得感を得つつ、顧問契約の提案ができるのではないかと思います。

ピクト図を複数作成し、ノウハウが蓄積されることで、 ・C社のビジネスはA社とB社のお金の動きを合体させたものだ!! ・E社のビジネスに、D社のこの部分のお金の動きを付加させられないか!? といった、ビジネス提案まで、顧問先に対して行うことが可能となり、差別化されることに繋がるのではないかと思います。

以上の内容を、今後の事務所経営に何か役立てていただけますと幸甚でございます。

また、下記セミナー内でも、実際のピクト図解での提案事例をお伝えさせていただきます。 4月には、東京会場とオンライン開催の計3回、セミナーを行いますので、ご参加を検討いただけますと幸いでございます。
▼セミナーページはこちら▼
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/069850

【執筆者:谷口 大介】

法律事務所経営.com

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