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弁護士の仕事はAIに奪われる?共存するための活用事例

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近年、AIと呼ばれる人工知能は急速な進化を遂げています。
多くの人の仕事が今後AIに奪われると囁かれている昨今、弁護士の仕事も例外ではありません。

しかし、AIが台頭してきたからといってすぐに弁護士の将来性を悲観する必要はないでしょう。
本記事では、AIが弁護士の代わりに出来る仕事は何なのか、AIとどのように共存していけばいいのかといったところを解説いたします。

1.弁護士の仕事はAI(人工知能)に奪われるの?

AI技術の進歩は留まることを知らず、あらゆる業種業界が影響を受け始めています。
法律事務所業界も例外ではなく、AIは一部の仕事を自動化し、効率を大幅に向上させています。

これは弁護士の仕事全体がAIに置き換わるということなのでしょうか?それとも、AIと弁護士が協力し合い、新たな価値を創出するということなのでしょうか?

まずは、弁護士の代わりにAIが実施することのできる仕事内容について確認していきましょう。

2.弁護士の代わりにAIができる仕事内容

2-1.契約書の作成・リーガルチェック

AIは、大量のデータを迅速に処理し、パターンを識別する能力に優れています。
これにより、契約書の作成やリーガルチェックの精度と速度が向上しています。AI技術を活用して自動生成された契約書は、時間とコストを大幅に削減しながら、高い精度を保っています。

一部の事務所では、AIリーガルチェックを活用しながら、大量の案件を処理する体制を構築し、顧問契約のなかで月5本以上対応することで高い満足度を得ております。
大量処理体制の構築に伴い、担当弁護士の工数が削減され、高い生産性を実現させています。

2-2.賠償金の算出

賠償金の算出も、AIの進化によって変わりつつあります。AIは、過去の判例、事故の詳細、被害者の状態など多様なデータを分析し、適切な賠償金額を迅速に提案することができます。
これにより、裁判や交渉のプロセスが大幅にスピードアップする可能性があります。

以上のように、従来、弁護士が担っていた業務をAIが担うことで工数を削減します。まさに優秀なリーガルスタッフとしてAIが活躍しているのです。

2-3.簡単な問合せ対応

AIに問合せ対応をさせることも可能です。設定は必要にはなりますが、ホームページ訪問者からの質問をAIに回答させることが出来ます。
たとえばチャットボットなどのツールを使用すれば、簡単な問合せであればweb上で完結させたり、こちらが閲覧させたいページに誘導するなども可能になります。
実際にチャットボットの導入で法人からの問い合わせ件数が増加したという事例もあり、集客手法としても注目されています。

 

3.AIが出来ないこと

3-1.相手の感情を読み取ること

しかし、AIには未だ解決できない課題が存在します。特に、相手の感情や意図を正確に読み取る能力は、AIが持ち得ない人間特有のスキルです。
特に、家事事件の場合、面談時に顧客の心理面を考慮して、面談に臨むことは非常に重要です。
審判や交渉の場面では、相手の言葉や態度、非言語的なコミュニケーションから情報を読み取り、適切な対応をする能力が求められます。

3-2.コンサルティング提案

また、個々のクライアントに対して、その特定の状況やニーズに基づいたオーダーメイドの法的アドバイスを提供する能力も、AIには不足しています。
企業の状況や組織体制等の人的要素も考慮して、法的観点から何を実施するべきなのかを提案する必要があります。

4.弁護士とAIが共存していく必要性

AIと弁護士が共存し、それぞれの長所を活かすことで、クライアントに対するサービスの質と効率を向上させることができます。AIはルーチンワークを自動化し、弁護士はより複雑で高度なタスクに集中するという役割分担で、より法律サービスの新たな未来が切り開かれます。

AIに仕事を奪われる…と悲観するのではなく、有効に活用していく方法を学んでいく必要があるのです。

5.弁護士がAIを活用する事例

いくつかの法律事務所では、AIを活用した取り組みが進められています。過去の判例や法律文書をAIで分析し、必要な情報を迅速に抽出するツールが導入されています。これにより、弁護士は情報収集にかかる時間を削減し、クライアントとのコミュニケーションや戦略立案により時間を割けるようになっています。

6.弁護士がAIに負けないために強化すべきポイント

6-1.コミュニケーション能力の強化

AIでは人の感情を事細かに理解することができません。そのため、弁護士がAIに負けないために強化するべき点はコミュニケーション能力だといえます。
例えば、企業法務分野における商談時のように相談されたことだけに答えるようなだけではなく、相談された背景やその先の紛争予防のための積極的な提案を行います。

6-2.専門性の強化

AIは幅広い領域で学習した内容を回答として用意します。その点、特定の領域に特化し、実務面も含めて高いレベルで提供できるリーガルサービスはAIが競合とはなり得ません。景表法・フランチャイズ・クリニック・介護等、特化するべき候補は非常に多く、特定の分野・サービス・業種に絞り込んで、高い専門性を強化する必要があります。

6-3.AI活用の知識を強化

今後、AIが弁護士の仕事のすべてを奪ってしまうということは恐らくありません。しかし、弁護士はAIを活用する必要があります。事務局に依頼していた記事ライティング・セミナーテキスト、セールスライティング等の初稿、契約書レビュー等は既に活用実績があります。これからも多くの領域でAI活用をすることができるはずです。弁護士はいかにAIを使いこなすかに着目してスキルアップしていただければと思います。

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。
今後、AIが弁護士の仕事のすべてを奪ってしまうということは恐らくありません。
弁護士もAIを活用し、共存していくことが非常に重要になります。
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